蜷川実花写真展
過去の作品が搔い摘んで展示されるところから始まり、
順路通りに行った場合の最後の部屋は、本展示会のための作品で埋め尽くされていました。
蜷川実花さんと言えば、淡くてふんわりとした、AKB48「ヘビーローテーション」MVのイメージでしたが、かなり印象が変わりました。
意図的にピントをずらされ溶けてしまったようにも見える花からは、とても鮮やかな色が放たれており、
花々は、活き活きとしつつも枯れていました。
個別の作品の色・形に対する感動以上に、鑑賞途中に浮かんできた
「日常で花の形をしていないものにも、花はあるのではないか」という思いが今も心に残っています。
SIGMA DP3 Merrill / RAW SPP 5.5